初期の段階でなぜこれほどまでに炎が回り、被害が急速に拡大したのか。警視庁と消防当局による詳細な現場検証から、複数の要素が複合的に重なった実態が明かされつつある。その背景には、マンション特有の気流と構造上の特性が存在していた。
出火当時、室内の開口部から強烈な風が吹き込み、酸素が一気に供給された可能性が指摘されている。室内で「フラッシュオーバー」現象に近い状況が生じ、一気に全域へ火の手が燃え広がったと見られる。さらに、室内に収蔵されていた多数の書籍や調度品が燃料となり延焼を助長したという見解もあり、未公開の検証データは火勢の凄まじさを如実に物語っている。