世界的な大ヒットを記録した映画『バービー』(Barbie)の世界観は、ポップカルチャーのみならずファッション界全体に強烈なピンクの衝動を植え付けた。その後も波動は収まるどころか、Netflixで話題を集めるファッションドキュメンタリーやストリートのリアルクローズへと深化を続けている。
かつて運動着の域を出なかったアスレジャー(Athleisure)や、個性を主張するストリートウェア(Streetwear)の現場でも、ピンクは単なる差し色ではない。シックなモノトーンに一歩差をつけるエッジの効いた主役として再定義されたのだ。過度な主張を抑えたダスティピンクやニュアンスカラーの登場が、洗練された大人の選択肢としての地位を確固たるものにしている。