プライベートジェットの利用を検討する際、真っ先に頭に浮かぶのが「実際いくらかかるのか」という素朴な疑問だ。全体の相場は大きく分けて、機体自体の「購入価格」、年間で発生する「維持費」、そして単発で利用する「チャーター費用」の3つの要素で構成されている。
機体の新車価格帯は、小型のライトジェットで約6億円から15億円程度、中型機で20億円から40億円、長距離航行が可能な超大型機(ウルトラ・ロングレンジ)になれば70億円から100億円を超えるものまで幅広い。また、中古市場を活用すれば半額程度に抑えられるケースもあるが、機体の年式や総飛行時間、整備履歴によって価格は激しく乱高下する。
見落としてはならないのが年間の維持費用だ。一般的に、機体価格の約10〜15%が毎年ランニングコストとして消えていく。パイロットやキャビンクルーの給与、格納庫の利用料、定期メンテナンス費用、保険料、さらにはフライトごとの燃料代や空港着陸料などが重くのしかかる。年間100時間の飛行を想定した場合、維持費だけで1億円から3億円規模の予算が必要となるのが現実だ。
一方で、機体を所有せずに利用する1時間あたりのチャーター費用は、小型機で150万円から200万円、大型機であれば300万円から500万円以上が相場となる。利用頻度や目的に応じた柔軟なプラン選択が、現代のスマートな空の移動を支えている。