そもそも、なぜ松尾駿によるIKKOのものまねは、単なる「弄り」で終わらず、美容家本人からの絶大な「公認」を得るに至ったのか。その背景には、爆笑必至の共演劇と、二人の間に芽生えた深いリスペクトが存在する。
当初、松尾がバラエティ番組で「どんだけ〜!」と叫び始めた頃、周囲は「怒られるのではないか」と固唾を飲んで見守っていた。しかし、当のIKKO本人は激怒するどころか、「私の特徴をすごく研究してくれている!」と大喜び。松尾が衣装やメイクの細部まで徹底的に研究し、愛を持って演じている姿勢を見抜いていたのだ。
スタジオでの初共演時、IKKOは自ら愛用の高級ブランド服や小物を松尾にプレゼントするという太っ腹な神対応を披露。二人がダブルIKKOとして並び立つ姿は即座に伝説となり、カメラが回っていない楽屋裏でも「お疲れ様です、お姉さん」「松尾ちゃん、今日も素敵よ」と心を通わせる温かい関係性が築かれていった。偽物と本物の境界線が溶け合う奇跡の化学反応は、こうして生まれたのである。