青葉区を象徴するフラッグシップエリアといえば、たまプラーザ駅北側に広がる美しが丘だ。かつて東急電鉄がイギリスのガーデンシティー構想をモデルに開発したこの街は、日本屈指の計画的都市空間として知られる。
電柱の地中化や広々とした歩行者専用道路、そして厳しい建築協定。美しが丘の高級不動産エリアでは、敷地の細分化が厳しく制限されている。つまり、一定以上の資金力を持つ層しか家を建てられない構造が保たれているのだ。この参入障壁こそが、街の品格と高いセキュリティ水準を半世紀以上にわたって維持し続けている隠された秘密にほかならない。