インターネット上の言説の中には、矢沢永吉のドラマ出演やタイアップに関して事実と異なる噂が散見されます。ここでは、確かなファクトに基づいて誤解を正します。
代表的な誤解のひとつが、「巨額の詐欺被害に遭った借金返済のためにドラマ出演を引き受けた」という俗説です。しかし、時系列を精査すればこの噂が誤りであることは明白です。矢沢がオーストラリアでの巨額詐欺事件の被害に遭ったことが公に発覚したのは1998年のこと。一方、『アリよさらば』が放送されたのは1994年であり、ドラマ出演は詐欺事件とは完全に無関係な、純粋な表現活動の一環として行われたものでした。
また、「矢沢永吉はテレビドラマ出演を嫌っている」というイメージも正確ではありません。映画では『RUN&RUN』(1980年)や主演映画『お受験』(1999年)に出演し、映画主題歌でも『ラスト・ソング』(1994年)を手掛けるなど、映像メディアとの関わりは多岐にわたります。安易な多作を避け、自らが心から納得できるコンセプトと熱量が存在するプロジェクトにのみ厳選して関わってきたというのが客観的な事実です。