日本政府観光局(JNTO)の公表データによると、訪日外国人客数において韓国は常に全体の約4人に1人以上を占める圧倒的シェアを保持しています。かつて2019年夏に端を発した「NO JAPAN」運動の最盛期には、日韓路線の航空便が次々と運休・減便に追い込まれ、訪日客数が前年比で6〜8割も激減した時期がありました。それから数年を経て、当時の自粛ムードは跡形もなく消え去り、むしろ過去最高ペースの渡航ラッシュへと反転しています。
韓国人の訪日旅行がここまで急増している背景には、価値観のパラダイムシフトが存在します。韓国の20代〜30代を中心とする「MZ世代」は、国家間の歴史問題や政治的イデオロギーと、自らの日常的な消費活動や旅行体験を明確に切り離す傾向を強めました。個人の趣味趣向やライフスタイルの充実を重んじる彼らにとって、他人の目を気にして訪日を控えるような同調圧力は急速に力を失っています。
韓国の大手世論調査機関や現地メディアの報道を見ても、若年層の7割以上が「過去の政治問題と現在の日本文化体験は別問題」と回答する時代です。日本のアニメ、ストリートファッション、J-POP、美食カルチャーがSNSを通じて自然体で受容されており、日本旅行は「気軽で洗練された最高の自己投資」としてポジティブに捉え直されています。