400年の歴史を誇る高岡銅器の職人技術と、最新の金属3Dプリンティング技術。この一見対極にある二つが合流したことで、世界の建築デザインや高級インダストリアルデザイン分野からオーダーが相次いでいる。職人が培ってきた手の感覚や意匠の精度をデジタルデータとして再構築し、新素材と組み合わせることで、従来の鋳造では不可能だった軽量かつ極めて複雑な構造の製品が次々と生まれている。
さらに、富山市が長年支援してきたガラス工芸の技術基盤も、半導体製造装置や精密光学デバイスの重要部材分野へ応用が広がった。過去の文化遺産を守るだけにとどまらず、最先端産業のコア技術として再定義する試みが、強固な産業エコシステムを形成している。