ユウキ・カグラザカの正体、それはかつて魔王カザリームを返り討ちにして配下に収め、裏社会の暗躍組織を束ねる頂点に君臨した冷徹な支配者である。彼がリムルを欺き、ヒナタ・サカグチをけしかけてテンペストを崩壊の危機に陥れた裏切りの真相――その根底にある真の目的は、単なる領土欲や権力欲などではない。「世界征服」、それも不条理に満ちた現世界を完全に破壊し、すべてをリセットした新たな世界を創り出すという根源的な破壊願望とエゴイズムだ。
少年時代に理不尽な事故で両親を失った絶望が、彼を「思い通りにならない世界への復讐」へと駆り立てた。その歪んだ情念を支えるのが、チート級の異能である。相手のスキルを奪い無効化するユニークスキル「強奪者(ウバウモノ)」や「能力封殺(アンチスキル)」を駆使し、やがて強欲の権能を極めた究極能力(アルティメットスキル)『強欲之王(マモン)』へと覚醒を果たす。精神支配から他者の能力簒奪まで、神速で進化するその戦闘力は、魔王へと進化したリムルすらも戦慄させる領域に達していた。