この特異なビジネスモデルの舵を取るのが、株式会社ユーワールドだ。同社は単に床屋を商業施設に誘致したのではない。温浴施設内リラクゼーション事業の基幹ピースとして、入浴体験の直後に訪れる「美と癒やしの欲求」を緻密に計算し、サービスフローを再設計した。
温浴空間と施術スペースの境界をいかにシームレスにつなぐか。濡れた髪のまま移動できる動線設計から、館内着のままで受けられる気軽さまで、ユーザーの心理的ハードルを極限まで下げる仕掛けが随所に光る。スーパー銭湯というエンタメ空間の中に、日常必須のメンテナンスを溶け込ませた功績は大きい。