銀座本店を訪れたなら、まず外せないのがブランドの代名詞でもあるマルコポーロ 紅茶です。19世紀の冒険家マルコ・ポーロの名を冠したこのフレーバーティーは、中国やチベットの秘密の花と果物の芳香がブレンドされており、カップに注がれた瞬間に甘く華やかな香りがテーブルいっぱいに広がります。
店内では、特注の白い磁器ポットに丸みを帯びた銀色の保温カバー(コロン)が被せられてサーブされます。このカバーのおかげで、最後の1杯まで温かい状態が維持されます。特筆すべきは、ポットの内部に茶葉が残されていない点です。プロのスタッフが厨房で最も適した蒸らし時間を見極めて茶葉を引き上げているため、時間が経っても渋みが出ず、最初から最後まで安定した美味しさを堪能できます。
そして、紅茶のパートナーとして欠かせないのがマリアージュフレール銀座本店 ケーキです。席に着くと、担当のギャルソンが当日の出来立てパティスリーを載せたトレイやワゴンを席まで運び、一つひとつ丁寧に説明してくれます。
人気を二分するのが、紅茶シロップが染み込んだクラシカルな「サントノーレ」や、季節の果物を贅沢にあしらったフルーツタルト、そして濃厚な「タルト・タタン」です。パティスリーのクリームや生地にもそれぞれ異なる茶葉が練り込まれており、「マルコ ポーロ」の甘い芳香と合わせることで、口の中で香りの重層的なグラデーションが完成します。メニュー表の文字だけでなく、目の前で実物を見て直感で選ぶ体験そのものが、このサロンならではの贅沢な演出といえます。