ミミッキュを語る上で避けて通れないのが、公式図鑑に記された背筋の凍るテキスト群です。ポケモンシリーズにはダークな裏設定を持つ個体が少なからず存在しますが、ミミッキュの危険度はその中でも頭ひとつ抜けています。
ゲーム内のサンムーン図鑑テキストには、「中身を見たある学者が恐怖のあまりショック死した」と明記されており、続く『ウルトラサン・ウルトラムーン』では「布の中を覗いたトレーナーがその日の夜に苦しみ悶えて命を落とした」という凄惨な目撃談が追加されました。単なる脅威ではなく、視認した人間を確実に死へと追いやる呪縛のような力が作用していることがうかがえます。
ばけのかわの布の下から覗く黒い影のような胴体には、発光する小さな目が浮かび上がっています。しかし、あれすらも本体の全体像ではなく、攻撃時に布の下から伸びる漆黒の触手や爪こそが、怪異の実態をわずかに示唆する手がかりです。日光に極端に弱く、暗がりを好む性質からも、現世の生物とは一線を画す異界の存在であることが読み取れます。