逆子体操に慎重な姿勢をとる医療機関が増える一方、補助的なケアとして東洋医学のアプローチや、医師による医療処置が選択される場面もあります。
東洋医学の分野では、足の小指の外側にあるツボ「至陰(しいん)」や、内くるぶしの上にある「三陰交(さんいんこう)」への逆子のお灸が知られています。足元を温めることで下半身の血流を改善し、子宮筋の緊張を和らげて胎動を活発にする効果が期待されており、助産師外来などで鍼灸を取り入れている産院も存在します。
また、妊娠36週以降に行われる医療手技として「外回転術(ECV)」があります。これは産婦人科医が超音波で胎児の状態を常時モニタリングしながら、母体のお腹の上から手技によって赤ちゃんを用手的に回転させる処置です。成功率は約60〜70%とされていますが、以下のような重大なリスクを伴います。
・胎盤早期剥離
・臍帯圧迫による胎児心音の低下
・子宮破裂や緊急帝王切開への移行
外回転術のリスクを鑑み、実施に際しては緊急手術ができる設備と体制が整っていることが必須条件であり、医師から十分なインフォームド・コンセントを受けた上での慎重な判断が求められます。