冬の体調不良や皮膚の違和感を語る際、よく耳にするのが「寒暖差アレルギー」という言葉です。しかし、医学的に両者は明確に区別されます。寒暖差アレルギーとの違いを正しく把握しておくことが、適切なセルフケアへの第一歩です。
寒暖差アレルギーの正式名称は「血管運動性鼻炎」であり、自律神経の乱れによって鼻粘膜の血管が拡張・収縮することで生じます。主な症状はサラサラとした透明な鼻水、くしゃみ、鼻づまりであり、皮膚に目立つ発疹が出ることは基本的にありません。
一方、冬の蕁麻疹は皮膚局所の免疫反応や物理的刺激が主因であり、皮膚の赤み、腫れ、激しい痒みが主徴です。ただし、寒暖差の激しい環境下では自律神経が乱れ、皮膚血管のコントロールも不安定になるため、寒暖差アレルギーの鼻炎症状と蕁麻疹が同時に発症する患者も存在します。皮膚症状がメインであれば、耳鼻科ではなく皮膚科領域のトラブルと判断するのが妥当です。