南青山のPejiteへ。益子の古家具と作家の器が宿す静謐な引力

南青山のPejiteへ。益子の古家具と作家の器が宿す静謐な引力

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この特異な空間の根底にあるのは、栃木県益子町を拠点に活動する仁平透の審美眼だ。彼が手がける仁平古家具店は、日本各地から集められた壊れかけの箪笥や作業台を独自の技術で解体・研磨し、現代の住空間に馴染む佇まいへと蘇らせることで熱狂的な支持を集めてきた。

益子という土地は、民藝運動の精神が今なお息づく陶芸の街だ。土と対話し、名もなき職人の手仕事を尊ぶ風土。その地で培われた仁平の眼差しは、骨董・アンティークの世界に漂いがちだった敷居の高さや懐古主義を軽やかに脱ぎ捨て、より削ぎ落とされたモダンな造形性へと昇華された。その結晶として南青山に開かれたのがpejiteである。

益子の広大な倉庫で息を吹き返した家具たちは、南青山の地下空間に運ばれることで、全く異なる陰影を帯び始める。地方の工房文化と都市の感性が断絶することなく、地下の静寂を通じて一つの線で結ばれている。

渡辺 美咲
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渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。