インターネット掲示板やSNSでは、入試倍率の低さを見て「誰でも受かる底辺校なのでは」「定員割れが続いているが大丈夫か」といった安易なレッテル貼りが散見されます。しかし、これらの土岐紅陵高校のネットの反応とその真相を検証すると、単に少子化による地方公立の構造問題が過剰に誇張されているに過ぎないことが分かります。
土岐紅陵高校の定員動向は、私立高校無償化政策による生徒の私立志向や、駅前立地校への一極集中といった社会変化のあおりを受けた結果です。教育内容そのものが形骸化しているわけではなく、むしろ少人数編成の授業や教員1人あたりの手厚い目配りという面で、大規模普通科にはない「学び直しのセーフティネット」としての高い付加価値を保っています。
さらに、高校生活で不登校を経験したり、他校の学習進度についていけなくなったりした生徒の間で注目されるのが土岐紅陵高校の転編入募集要項です。学期の変わり目などに実施される転編入試験(転入学・編入学)では、書類選考や面接、基礎学力検査が課されますが、単位制の柔軟な単位互換システムによって「留年せずに再スタートを切る」道が開かれています。挫折を経験した若者を包摂する受け皿としての社会的重要性は極めて高いと言えます。