長野市内の不動産流通業(地価公示・住宅市場)において、長野市川中島町御厨の存在感は際立っている。市中心部の善光寺周辺や長野駅至近エリアの地価が高止まりする中、手頃な敷地面積と利便性を両立できる受け皿として白羽の矢が立ったのがこの地だ。子育て世帯を中心とした住宅取得の波が、この数年で一気に押し寄せた。
「以前は一面のリンゴ畑や水田だった場所が、あっという間に真新しい建売住宅や注文住宅で埋まりました」と、近隣で半世紀暮らす住民は振り返る。平坦な地形は徒歩や自転車での移動を容易にし、冬場の除雪負担が比較的軽いことも移住者を惹きつける決定打となっている。旺盛な需要が供給を上回り続ける構図が、安定した地価の上昇圧力を生み出している。