本作をいま見返すと、当時は駆け出しだった超人気俳優が重要な役どころを務めていたことや、現実の未来を予見したかのようなキャスティングの奇跡に驚かされます。
その筆頭が、オスカーに見出される天才若手ミュージシャン・サン(ハン・テソン)役を演じたイ・ジョンソクです。モデル出身で当時ほぼ無名だった彼は、赤髪のクールな佇まいと繊細な感情表現で強烈なインパクトを残しました。この出演をステップに『ゆれながら咲く花』『君の声が聞こえる』『ピノキオ』『W-君と僕の世界-』『ビッグマウス』と主演作を次々に大ヒットさせ、今やアジアを代表する名実ともにトップスターへと登り詰めました。
さらに語り草となっているのが、最終話(第20話)に本人役でカメオ出演したソン・イェジンの存在です。オスカーが企画する映画の主役候補として実名で特別出演したシーンは、当時キム・ウンスク脚本家との親交によって実現したサプライズでした。しかし、この共演から約10年後、ソン・イェジンとヒョンビンが『愛の不時着』で再び巡り合い、実生活で結婚に至った事実は、ファンにとって「運命的な伏線回収」として伝説的なエピソードとなっています。