淡路島で代々受け継がれてきた麺作りの技術。平野製麺所はその系譜の中で、特に品質にこだわり抜いた製麺所として知られています。
手延べそうめんの製造は、機械では決して再現できない繊細な技術の連続です。気温、湿度、風の強さ。その日の天候によって、職人は水の量や塩加減を微調整します。12工程という数字の裏には、数え切れないほどの判断と経験が隠されているのです。
特筆すべきは、40時間という製造時間。大量生産を目指す工場なら数時間で仕上げる工程を、あえて時間をかけることで、グルテンの形成を完璧にコントロールしています。この時間が、「うずしおの華」独特のもちもち食感を生み出す秘密なのです。
12工程に込められた職人の想い
練り、熟成、延ばし、乾燥。単純に聞こえるこれらの工程も、実際には細分化された技術の集積です。特に延ばしの工程では、麺に無理な力をかけず、自然に伸びるタイミングを見極める眼力が求められます。
一本一本の麺が均一な太さを保ちながら、21cmという絶妙な長さに仕上がる。これは長年の経験によってのみ可能になる職人技です。機械化が進む現代において、この手仕事の価値は計り知れません。