テレビシリーズ終了後も、藤岡弘、は節目ごとに仮面ライダーの銀幕へ帰還し、重厚な存在感を放ち続けてきました。平成以降の劇場版にもサプライズを含め度々登場し、CGを駆使した最新のライダーたちに囲まれながらも、一切見劣りしない圧倒的な貫禄を提示しています。
特に特筆すべき映画出演歴として、2014年公開の『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』では、「平成ライダーたちの戦い方には優しさが足りない」と厳しい言葉を投げかける昭和の師父としての姿勢を示しました。そして2016年、仮面ライダー生誕45周年記念作として製作された映画『仮面ライダー1号』では、藤岡自らが企画・脚本段階から参加。長年の激闘で骨太かつ巨躯へとパワーアップした「ネオ生命体」のような武神・本郷猛を演じ、世間を驚かせました。
「命の尊さ」「人間としての愛と責任」をストレートに訴えかけるその姿は、時代が令和へと移り変わっても色褪せることはありません。流行に迎合するのではなく、自分自身の信条を貫き通す本郷猛の生き様は、多くの後輩俳優たちにとっての絶対的な道標となっています。