子どもの頃に誰もが一度は真似を試みたケツだけ星人だが、解剖学・運動力学の視点から見ると極めて高度な身体操作を必要とする。
基本的なポーズと推進のコツは以下の3段階に集約される。
- ステップ1(前屈の柔軟性):膝をまっすぐに伸ばした状態で上体を限界まで前屈させ、顔を股の間から正面に向ける。
- ステップ2(重心の低位置化):両足の裏を床に密着させながら、骨盤を極限まで後方に突き出し、ハムストリングス(太もも裏)を強く緊張させる。
- ステップ3(交互の骨盤ローリング):お尻の左右の筋肉を交互に波打たせるように収縮させ、足首のスナップを利用して小刻みに推進力を生み出す。
5歳児のしんのすけが軽々とやってのける理由は、幼児特有の関節の柔軟性と、成人男性に比べて著しく低い重心位置にある。大人が無理にこのポーズを真似して高速移動を試みると、腰椎椎間板への過剰な負荷やハムストリングスの肉離れを引き起こす危険性が極めて高い。ネット上でも「久しぶりに子どもに見せようとしてギックリ腰になった」という体験談が後を絶たず、成人の挑戦には厳重な注意が必要である。