友人間では去り際も「アンニョン」の一言で完結しますが、敬語を使う相手に対しては別れ際の表現が状況に応じて2種類に分岐します。ここを正しく把握することが韓国語挨拶使い分けまとめの核心です。
まず、その場に残る人が「立ち去る人」を見送る際は、アンニョンヒカセヨの意味である「안녕히 가세요(安寧に行ってください=さようなら)」を使います。「가다(行く)」という動詞が組み込まれているため、「無事にお帰りください」という意図が込められます。
逆に、自分がその場を立ち去り、「残る人」に対して挨拶をする場合は、アンニョンヒケセヨの意味を持つ「안녕히 계세요(安寧にいらっしゃってください=さようなら)」を用います。こちらは存在を表す尊敬動詞「계시다(いらっしゃる)」に由来します。
さらに、就寝前の挨拶にもこの「安寧」という語根が活用されます。同世代なら「チャルジャ(잘 자=よく寝てね)」ですが、目上の人にはアンニョンヒチュムセヨの意味である「안녕히 주무세요(安寧にお休みください=おやすみなさい)」と表現します。すべて「安寧(平穏と無事)」という根本思想から体系化されています。