『おじゃる丸』といえば、ヘイアンチョウからやってきた坂ノ上おじゃる丸と、月光町の住人たちが織りなす日常を描いたコメディ作品だ。しかし、そのほのぼのとした世界観の裏で、時折差し込まれる「切なく、どこか哀愁漂うエピソード」が大人たちの心を掴んで離さない。その筆頭が、きみちゃんである。
彼女は、童謡『赤い靴』をモチーフにしたとされるキャラクターだ。作中での登場回数は決して多くない。それにもかかわらず、彼女が残したインパクトは絶大だった。異国へ行ってしまったのか、それとも別の世界へ旅立ってしまったのか。視聴者に解釈を委ねる余白の多さが、令和の今になって考察熱を再燃させている。