言葉の持つ意味が時代とともに変化するのは世の常だが、これほどドラスティックに変容を遂げた単語も珍しい。文化庁が定期的に実施している「国語世論調査」のデータを見ると、国民の過半数どころか8割近い人々が、本来の意図とは異なる「悪いと分かっていて行う犯罪・不法行為」という意味で認識している実態が浮き彫りになる。
こうした現象に対して、辞書・国語学の専門家や国立国語研究所の研究者たちも強い関心を寄せてきた。言葉の「乱れ」と一括りに切り捨てるのは簡単だが、なぜここまで誤用が定着したのか。そこには、漢字が持つ強力な表意性と、日常感覚との奇妙なシナジーが存在する。「確信」という強い響きが、「自覚を持って意図的に悪事を働く」というイメージに直接結びついてしまったのだ。