南千里公園でバードウォッチャーたちを最も惹きつけてやまない主役といえば、やはり「水辺の宝石」と称されるカワセミだ。園内中央に広がる池の北東側、アシや柳が水面に覆いかぶさる入り江のようなポイントは、彼らが小魚を狙う一等地となっている。
独自取材で見えてきた観察の黄金時間は、早朝6時30分から8時30分までの静寂な時間帯。散歩やジョギングに訪れる市民が少ないこの時間、警戒心の強いカワセミは水面から数十センチ突き出た枯れ枝に静かにとまり、獲物を狙ってダイブを繰り返す。午後なら15時半から日没前の斜光が射すタイミングが狙い目だ。
季節ごとに顔ぶれを変える渡り鳥たちの動きも見逃せない。秋から冬にかけてはヒドリガモやマガモなどの水鳥が次々と飛来し、水面を賑やかに彩る。春先には木々の新芽を求めてジョウビタキやシジュウカラ、エナガの混群が枝先を飛び交う。季節の変わり目には、旅の途中で羽を休める珍しい旅鳥の姿が確認されることも珍しくない。