長年愛されているキャラクターゆえに、ネット上や初心者ファンの間ではいくつかの誤解が広まっています。ここでは代表的な3つの盲点を検証します。
誤解1:「アムロが作ったハロは世界に1体だけのワンオフ機?」
【真相:市販ベースの改造品であり、後に量産化された】
初代ガンダムでアムロが所持していたハロは、前述の通り市販キットをベースにした改造品です。さらにグリプス戦役を描いた『機動戦士Ζガンダム』の時代になると、玩具メーカーやアナハイム・エレクトロニクス社がライセンスを取得し、一般家庭向けの教育用トイロボットとして「ハロ」が市販・量産化されています。カミーユ・ビダンがグリーン・ノアで拾ったハロや、シャア・アズナブルがカミーユに手渡したハロは、市販されているレプリカ量産型です。
誤解2:「ただ飛び跳ねて喋るだけのマスコット?」
【真相:宇宙世紀後期や00では命を預ける『超有能コパイロット』】
ハロを「喋るだけのぬいぐるみ枠」だと思っていると、後続作品での活躍に度肝を抜かれます。『機動戦士Vガンダム』に登場するハロは、敵MSのセンサーを撹乱するシャボン玉状のダミーバルーンを撃ち出したり、パイロットであるウッソ・エヴィンが失神した際に機体を自動操縦して生還させたりと、事実上の副操縦士として獅子奮迅の働きを見せます。『ガンダム00』のロックオン・ストラトスが搭乗するガンダムデュナメスでも、パイロットが精密狙撃に専念できるよう、機体の回避運動とシールド防御の制御をハロが全自動で担当しています。
誤解3:「水星の魔女のハロは独立したキャラクターではない?」
【真相:社会インフラ・UIツールとして徹底的に再定義された】
最新世代の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』では、従来の「相棒ロボット」という枠組みを超え、学園内の環境端末や「ハロバイク」と呼ばれる球体型電動スクーターの操縦ユニットとして登場しました。これはハロという意匠が、モビルスーツ産業の発達した世界におけるユニバーサルな産業規格・生活インフラとして溶け込んでいることをリアルに描写した演出です。