首都圏や近畿圏の幹線道路で本格導入された変動料金制(ダイナミックプライシング)は、渋滞の山を切り崩す強力な試みとなった。ピーク時間帯の料金を上乗せし、早朝や深夜の通行料を引き下げるこの施策により、一部の物流トラックやスケジュールに余裕のある自家用車は確実にオフピークへとシフトしている。
一方で、新たな課題も浮かび上がった。「料金が安くなる直前の時間帯」や「値上げに切り替わるギリギリのタイミング」にインターチェンジ付近へ車両が集中する現象だ。ピーク自体の高さは抑えられたものの、混雑の波が前後へ引き延ばされる「渋滞の平準化と長時間化」という新局面に直面している。