「濃い麦茶が好きだから」「取り出すのが面倒だから」と、パックを沈めたままにする家庭は少なくありません。しかし、この習慣には味覚面と衛生面で明確なリスクが存在します。
大麦を焙煎して作られる麦茶には、緑茶のような抗菌作用を持つカテキンがほとんど含まれていません。さらに、長時間水に浸すことで大麦内部のでんぷん質や糖分が過剰に溶け出します。この栄養分が、空気中や容器から混入した雑菌の格好のエサとなり、冷蔵庫内であっても微生物が増殖しやすい環境を作り出してしまうのです。
また、時間が経つにつれて穀物特有の渋みや焦げ由来の雑味が過剰に抽出され、麦茶パックが苦い理由となるエグみが生じます。澄んだ黄金色だった麦茶が濁り、本来のすっきりした喉越しが損なわれるため、規定の時間で必ずパックを取り出すことが極めて重要です。