ブームは33回転の12インチ盤だけにとどまらない。レコードと並び、コンパクトカセットテープや初期CD(8cmシングル含む)の棚も急速に拡大している。ウォークマンを腰に下げ、カセット特有のローファイなテープヒスノイズを楽しむムーブメントは、平成カルチャーの再評価と密接に結びついている。
アーティスト側にとっても、限定カセット付きのアルバムリリースは定番のプロモーション手法となった。デジタル音源のシームレスな体験と、フィジカルなメディアの持つ「手触り感」を巧みに使い分けるハイブリッドな音楽生活が、2026年の若者たちのスタンダードなのだ。