特別支援学校や地域の小中学校に通う障害児の増加に伴い、放課後の受け皿不足は長年、都市部における深刻な社会問題であり続けている。保護者が働いているかどうかに関わらず、家庭内だけで24時間365日のケアを担うことには限界がある。育児ノイローゼや孤立化を防ぐための「レスパイト(一時休止)」の場が決定的に不足していた。
この現実に切り込むために立ち上がったのが、特定非営利活動法人「こどもの地域生活サポーターこぴあ」だ。同法人が目指したのは、単なる預かり所ではない。子どもたちが社会の一員として他者と関わり、自己表現を学び、尊厳を持って過ごせる「第二の家」の創出であった。
江東区という地域特性も大きな意味を持つ。再開発が進む湾岸エリアと、昔ながらの下町風情が残る内陸部が同居するこの街で、障害を持つ子どもたちが地域社会の中で当たり前に暮らすための基盤構築が求められていた。