戸塚高校の最大の特徴は、同一校舎内で「普通科一般コース」と「音楽コース」がそれぞれの専門性を磨き合っている環境にあります。音楽コースは1学年1クラス(約40名)編成で運営されており、3年間を通して密度の濃い専門教育が展開されます。
音楽コースの入試では、学力検査と内申点に加え、独自の「実技検査」が課されます。専修実技(ピアノ、声楽、弦楽器、管楽器、打楽器など)の演奏技術はもちろん、聴音や視唱といったソルフェージュの基礎能力が厳格に審査されます。偏差値52という数字は学力検査の基準であり、実質的な合格難易度は専門の音楽レッスンを長年積んできた受験生同士の競い合いとなります。
一般コースの生徒が難関私立大や国公立大を目指して標準的な5教科7科目のシラバスをこなすのに対し、音楽コースでは専門科目(音楽理論、音楽史、合唱、合奏など)が時間割の大半を占めます。このカリキュラムの特異性を理解せずに入学すると、将来の進路選択でミスマッチを起こす原因となるため、早期の進路設計が不可欠です。