競馬界において「社台ファームの反撃」はもはや既定路線となりつつあります。2010年代、競馬界の勢力図はノーザンファームが完全に牛耳り、社台ファームはクラシック戦線や古馬G1で苦戦を強いられる時期が続きました。競馬ファンの間でも「芝の中長距離G1ならノーザン一択」という固定観念が定着していたのは紛れもない事実です。
しかし、近年の競走成績データを見ると、2歳戦の早期勝ち上がり率、クラシック三冠競走への出走頭数、重賞勝利数において社台ファーム生産馬の数値が急カーブを描いて上昇しています。吉田照哉代表が陣頭指揮を執り進めてきた育成改革が完全に結実した形です。
牧場関係者の証言によると、「以前は『じっくり育てて古馬で完成させる』という職人的な美学が強かったが、近代競馬のスピード化と2歳戦・早期クラシックの重要性に対応するため、抜本的なフィジカル強化と初期調教のスピードアップへと舵を切った」と語られており、現場の意識改革と設備投資が噛み合ったことが数字の躍進に直結しています。