中学生の睡眠時間は何時間?6時間の落とし穴と学力・身長の新常識

中学生の睡眠時間は何時間?6時間の落とし穴と学力・身長の新常識

中学生の睡眠時間は何時間?6時間の落とし穴と学力・身長の新常識に関する疑問や疑問点をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

睡眠時間を削って机に向かう行動は、成績向上において完全に逆効果です。文部科学省の睡眠実態調査や脳科学の知見において、睡眠不足が学力に与える影響は極めて甚大であることが判明しています。

人間が日中に学習した知識や単語、数式の解法は、まず脳の「海馬」に一時保管されます。その情報が必要不可欠な長期記憶として大脳皮質へ書き込まれ、整理・定着されるのは、睡眠中の深睡眠(ノンレム睡眠)と夢を見る睡眠(レム睡眠)のサイクルが正常に繰り返されたときだけです。睡眠時間が6時間を切ると、記憶を固定するプロセスが途中で強制終了され、前日に何時間勉強しても記憶の歩留まりが激減します。

もう一つの切実な関心事である中学生の身長と睡眠時間の関係についても、医学的な新常識を知る必要があります。かつて通説とされていた「夜10時から深夜2時のゴールデンタイムに成長ホルモンが出る」という説は、現代の生理学では見直されています。現在の研究で判明している成長ホルモン分泌のピーク時間は、時計の針ではなく「入眠後最初に出現する90分間の最も深いノンレム睡眠(徐波睡眠)」です。

骨の伸長を司る軟骨組織「骨端線(こったんせん)」に刺激を与える成長ホルモンの大半は、就寝直後の深い眠りのなかで一気に放出されます。夜更かしや浅い眠りによって初期の徐波睡眠が乱れると、成長ホルモンの分泌総量が大幅に減少し、骨の成長や傷ついた筋組織の修復が妨げられてしまうのです。

阿部 裕樹
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阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。