現地を実際に歩いて検証すると、奥社奉拝所から先へ足を踏み入れるかどうかで、体験の質が劇的に変化することが分かります。奥社を越えると参拝者の数が一気に減少し、森の静けさと神聖な空気が濃密になります。
石段を登り進めると、神秘的な池のほとりに位置する「熊鷹社(くまたかしゃ)」に到着します。ここは一発勝負の勝負事や商売繁盛にご利益があるとされ、無数のロウソクが灯る薄暗い堂内は厳粛な雰囲気に満ちています。
熊鷹社からさらに石段を上り詰めた場所が、標高約160メートルに位置する「四ツ辻(よっつじ)」です。ここは山頂へ向かう周回コースの分岐点であり、四ツ辻からの絶景は息をのむ美しさを誇ります。南西方向に視界が開け、京都南部の街並みから遠く大阪方面の山々まで見渡すことが可能です。
四ツ辻には老舗茶屋「にしむら亭」などがあり、名物の甘酒やひやしあめ、きつねうどんを味わいながら絶景を堪能できます。ここから山頂の「一ノ峰(末広社)」を巡るお山巡り周回コース(三ノ峰→間ノ峰→二ノ峰→一ノ峰→御膳谷奉拝所→四ツ辻)は全長約1.5km、約1時間の本格的な登拝となります。不揃いな石段が続くため、ヒールやサンダルでの登頂は転倒事故の危険があり、必ずスニーカー等の歩きやすい靴で挑む必要があります。