彼女の足跡は、脚本執筆の場だけに留まらない。長年にわたってテレビドラマ業界の最前線で時代をリードする傍ら、自身の偏愛する大相撲の世界でも大きな存在感を示した。女性としては異例となる日本相撲協会の横綱審議委員会委員に就任し、物怖じしない発言と妥協のない姿勢で角界に新風を吹き込んだことは記憶に新しい。
伝統や権威に対しても忖度せず、自身の信念を貫くスタイルは、作品づくりにも通底している。既成概念にとらわれず、人間のドロドロとした欲望や美しさを真っ正面から描く力強さ。それこそが、彼女が長年トップランナーとして君臨し続ける所以である。