三次由梨香氏の政治的アプローチは、極めて実践的だ。江東区議会時代には、自らの体験に基づく病児保育の拡充や、ひとり親世帯への経済的支援など、既存の政治体系が取りこぼしがちだった課題に切り込んできた。
彼女の活動は、夫である音喜多氏が東京都議会で繰り広げていた都政改革の動きとも連動していた。地方自治の最前線である区議会での実務経験は、音喜多氏の広域政治における視野を補完する役割を果たしたと言える。地域密着型の草の根活動と、都政や国政を見据えた巨視的な発信。この二つの視点が夫婦間で循環していたことが、彼らの政治的バックボーンを強固なものにした。