四条通の歩道拡幅事業は、当初の懸念を跳ね返すかたちで定着した。かつて車線減少による渋滞を危惧する声が大きかったエリアだが、2026年現在の交通管理システムはAIによる完全リアルタイム制御へと進化。マイカーの進入抑制と荷捌き車両の時間帯集中管理が徹底されたことで、通り全体の通過交通量はピーク時の約4割減を達成している。
代わって街の足となったのが、静音設計の超低床EV低速バスとシェア型マイクロモビリティだ。排出ガスゼロの交通手段が一定のペースで往来する光景は、歴史的景観に見事に調和している。「歩道が広くなったことで、お年寄りやベビーカーを押す方々が安心して店内に入れるようになった」と、四条河原町近くで三代続く扇子店の店主は表情を緩める。