女子高校生ミスコンと「ブス」という言葉の重み:美の基準とSnsの現実

女子高校生ミスコンと「ブス」という言葉の重み:美の基準とSnsの現実

女子高校生ミスコンと「ブス」という言葉の重み:美の基準とSnsの現実の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。

まず、この問題の根幹にあるのは、SNSの匿名性と拡散力だ。ミスコンに参加する女子高校生は、自らの写真をInstagramやX(旧Twitter)に公開する。すると、瞬く間に見知らぬアカウントから「ブス」「キモい」「なんで出てるの?」といったコメントが殺到する。これは決して珍しいケースではない。むしろ、ある程度のフォロワーがいる参加者であれば、ほぼ確実に経験するといっても過言ではない。

なぜ人は、画面の向こう側にいる見知らぬ高校生に対して、これほどまでに辛辣な言葉を投げかけられるのだろうか。心理学的には、これは「オンライン・ディスインヒビション効果」と呼ばれる現象だ。現実世界では言えないことも、ネット上では抑制が効かなくなる。特に、自分が直接批判されるリスクが低いと感じるほど、その傾向は強まる。ミスコンのような「美」を競う場は、恰好の標的となる。

さらに、ミスコンそのものの構造にも問題がある。多くのコンテストは「外見の評価」を前面に押し出している。審査基準が「かわいさ」「スタイルの良さ」に偏れば偏るほど、参加者は「見られる対象」として客体化される。その結果、外見に対する過剰な期待と、それに応えられなかった場合の「ブス」という烙印が、セットでついて回るのだ。

田中 結衣
Author

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。