新型40系において最も衝撃的だった変更点の一つが、グレード体系とエントリー価格差の設定です。30系まではほぼ同一のグレード構成と価格帯で併売されていましたが、40系ではトヨタの戦略的な棲み分けが色濃く反映されています。
アルファードは、普及グレードとなる「Z」に2.5L自然吸気(NA)ガソリンエンジンと2.5Lハイブリッド(HEV)を用意し、エントリー価格を540万円(2WD・税込)に設定しています。一方のヴェルファイアは、廉価なNAガソリンモデルを一切設定せず、専用開発の2.4Lターボガソリンエンジンおよびハイブリッドを備えた上級仕様「Z Premier」からの展開とし、スタート価格は655万円(2WD・税込)となりました。この時点でベースモデル同士には約115万円の価格差が生じています。
最上位に君臨する「Executive Lounge(エグゼクティブラウンジ)」においても、アルファードが850万円〜、ヴェルファイアが870万円〜と、ヴェルファイア側がやや高めの価格設定です。ディーラー関係者の証言によると、「ヴェルファイアは最初から装備を充実させたプレミアムスポーツ路線に固定することで、かつてのような共食いを防ぎ、明確なブランド価値を再構築した」と分析されています。