待遇面における高卒との格差は、入校初日から明確に表れます。大卒警察官の初任給は手当を含めて約26万〜28万円(警視庁や都市部警察本部の例)となっており、高卒区分の初任給(約21万〜23万円)と比較して毎月4万〜5万円前後の開きがあります。警察学校在校中も地方公務員法上の警察職員として扱われるため、全寮制で衣食住が実質保障されながら毎月満額の給与と期末・勤勉手当(ボーナス)が支給されます。
生涯にわたる警察官(大卒)の年収推移を見ると、20代後半で500万〜550万円、30代で係長職(警部補)に昇任すれば700万〜800万円、40代で管理職(警部・警視)へと進めば900万〜1,000万円超に達するモデルケースが一般的です。この年収カーブを加速させる最大の要因が、昇任試験の受験資格要件にあります。
昇任試験は学閥に関係なく公平なペーパーテストおよび面接・実技で争われますが、受験資格を得るまでの必要年数に倍近い差が設けられています。大卒区分であれば、スムーズに合格を重ねることで20代後半にして警察署の係長(警部補)に登用されるルートが現実的に開かれています。