問題の本質を辿ると、グループの意思決定を長年支配してきた特異な権力構造に行き当たる。親会社である株式会社フジ・メディア・ホールディングスと、事業会社である株式会社フジテレビジョンとの歪な関係性が、経営の迅速な意思決定を阻んできたとの指摘は絶えない。
長年にわたり絶対的な権力者として君臨した日枝久元会長の存在感、そしてその影で舵取りを試みた港浩一社長ら歴代経営陣の手腕を巡っては、社内でも評価が大きく分かれる。権力の分散とガバナンスの正常化が叫ばれながらも、人事の硬直化と忖度文化が現場の創意工夫を削いできた事実は否めない。