通信事業の赤字が注目されがちだが、同社の屋台骨を支えているのは間違いなく金融・フィンテック業界での突出したプレゼンスだ。上場を果たした楽天銀行株式会社の安定した利ざや稼ぎと顧客基盤の拡大は、親会社にとって最大の資金源であり、揺るぎない評価軸となっている。
さらに、楽天証券ホールディングスを中心とする証券事業も、新NISA制度の浸透に伴う個人投資家の急増を追い風に、預かり資産と口座数を順調に伸ばしている。これら金融子会社群が生み出す潤沢なキャッシュフローと高い自己資本利益率は、グループ全体の格付けダウンを防ぐ強力な防波堤として機能しており、金融部門の再編や再上場・再統合を巡る思惑も市場の関心を集めている。