日本の福祉制度は、いまだに旧時代的な基準を引きずっていると言わざるを得ない。現在の身体障害者福祉法において、視覚障害の認定基準は主に「視力」と「視野」の数値に基づいている。つまり、どれだけ激痛で目を開けられなくとも、検査の瞬間に一瞬だけ目を開けて測った視力が基準値以上であれば、「障害者」とは認められないのだ。
これにより、多くの患者が障害年金を受け取れず、経済的な困窮に追い込まれている。働くこともできず、公的な支援も受けられない。この「制度の谷間」に落ち込んだ人々は、日本国内に数万人規模で存在すると推計されているが、正確な実態把握すら進んでいない。