全盛期から解散後、そして幾度かの期間限定再結成に至るまで、メディアは常にピンクレディーのミーとケイの関係をセンセーショナルに書き立ててきました。「私生活では一切口を利かなかった」「衣装やソロパートを巡って確執があった」といった不仲説は、昭和の芸能マスコミが好んで消費した典型的なアングルです。
しかし、当事者である二人が語る真実は、そうした安直な対立構図とは全く異なる次元にあります。確かに、24時間文字通り寝食を共にし、プライベートな時間すら奪われていた全盛期には、互いに余計な感情を排してプロフェッショナルとして接するための「沈黙」が必要な時期もありました。しかしそれは敵意ではなく、過酷な現場を共に生き抜くための防衛本能でした。
増田惠子さんは未唯mieさんについて、折に触れて「友達でもなく、単なる仕事仲間でもない。血の繋がった家族以上に私のすべてを知っている唯一無二の戦友」と表現しています。解散後、それぞれがソロとして独立したキャリアを積み、大人の女性として成熟したことで、二人の絆はより強固なものとなりました。2000年代以降の幾度かの再結成において、息の合った圧巻のパフォーマンスを披露できたこと自体が、二人の間に確固たるリスペクトと信頼が存在し続けている動かぬ証拠です。