腹筋が左右で互い違いに見える根本的な要因は、筋肉を区切っている結合組織の配置にあります。お腹の正面にある「腹直筋」は、もともと1枚の長い板状の筋肉ですが、そこに腱画(けんかく)と呼ばれる帯状の腱組織が横方向に走ることで、あのブロック状の凹凸が形成されます。
この腹直筋の腱画構造および腱画の位置と生まれつきの配置パターンは、遺伝子レベルで決定されています。腱画が左右対称に水平に並んでいる人もいれば、斜めに走っていたり、左右で高さが食い違っていたりする人もいます。腹直筋の遺伝的特徴によって決まる部分であり、成長期以降に自然と位置が変化することもありません。
腹筋の割れ方の種類も人それぞれ異なります。腱画の数によって、4パック、6パック、8パック、さらには片側だけ腱画が多い変則的なパターンまで存在します。シックスパックの左右非対称は、人体における極めて標準的なバリエーションの一つに過ぎず、決して骨格の奇形や筋肉の異常発達ではないのです。