日本のモバイルコンテンツ産業の歩みは、そのまま着信音の進化史と言っても過言ではない。1990年代後半、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク(当時のJ-PHONEやボーダフォンを含む)といった通信キャリアが競うようにスペックを向上させ、単音から16和音、32和音、64和音へと表現力を開花させていった。
当時は、打込みで再現された着信メロディ全盛期。プロデューサーの小室哲哉が手掛けたJ-POPの大ヒット曲が、和音数の制限の中でいかに再現されるかがヒットの指標でもあった。その後、本人の歌声や原音をそのまま切り取る着うたが登場。着信★うた♪などの専門配信サービスが爆発的な市場を形成し、音楽業界のビジネスモデルをも塗り替えた歴史がある。