彼の歴史を紐解くには、1989年にまで遡る必要がある。半世紀以上にわたって世界中で愛された新聞連載漫画の歴史において、生みの親であるチャールズ・M・シュルツは数々の個性豊かなキャラクターを送り出してきた。その中でもPEANUTSの世界観に異彩を放つアクセントとして投入されたのが彼だった。
シュルツ氏は単なる「可愛いマスコット」を描くことに関心がなかった。完璧なヒーローではなく、どこか欠点があり、不器用で、けれど愛おしい存在。連載当時から挑戦的な姿勢を崩さなかったシュルツ氏の筆致は、人間味あふれるキャラクター造形に色濃く反映されている。