しかし、平和な家庭の裏で静かに不協和音が響き始めていた。過熱する芸能スキャンダル報道の中で、特に『週刊文春』によるスクープは成駒屋の足元を大きく揺るがした。1度ならず2度、3度と重ねられた不貞の報は、伝統を重んじる歌舞伎界にとっても大きな痛手となった。
看板役者としての名声と、私生活における無防備さの落差。連日ワイドショーを賑わす夫の醜聞に対し、三田寛子は一貫して夫を責め立てる素振りを公には見せなかった。だが、その完璧すぎる振る舞いこそが、かえって夫婦間の溝の深さを物語っていると噂されたことも事実である。