現地タイでこの料理は「パット・パック・ブン・ファイデーン」と呼ばれる。「パット」は炒める、「パック・ブン」は空芯菜、「ファイデーン」は赤い炎を意味する。その名の通り、中華鍋から激しく舞い上がる炎の中で一瞬にして炒め上げるストリートフードの代表格だ。
バンコクの夜市や屋台街を歩けば、激しい火力とともに空中高く鍋を振る料理人のパフォーマンスに誰もが目を奪われる。空芯菜というシンプルな食材が、高温の油とナンプラー、ニンニク、唐辛子と出会うことで、これ以上ないご馳走へと昇華する。現在では世界のグルメたちの間でも、タイ料理の奥深さを象徴する一皿として高く評価されている。