機能美を追求するユーザーの間で定番化しているのが、両側に開閉ゲートを備えたS型形状のカラビナです。S字カラビナ活用法は非常に幅広く、キャンプサイトではタープ下に取り付けたデイジーチェーンにギアを連結する際、一方を固定したままもう一方の荷物だけを素早く着脱できる利便性を発揮します。
日常のタウンユースにおいても、バックパックのショルダーストラップにS字カラビナを取り付けておけば、キャップ(帽子)のツバを挟んだり、一時的に脱いだグローブを吊るしておく一時ステーションとして重宝します。鍵を束ねるキーホルダーカラビナ耐久性についても、日常的な脱着頻度であれば1〜2年は問題なく機能するタフさを備えています。
しかし、近年のトレンドであるスマホショルダーストラップ金具として100均カラビナを流用する場合には、細心の注意が必要です。スマートフォンは200g前後の重量ですが、歩行や走行時の振動、着座時にコードが引っ張られる動作によって、接続金具には体重に近いテコの原理が断続的に加わります。金属同士の絶え間ない摩擦によって接続リングの摩耗が進み、ある日突然フックが抜け落ちて画面を粉砕したという報告がSNS上でも相次いでいます。精密機器の保持には、専用設計された高耐久金具の併用が賢明です。